⾳・⾳楽・⾳声などを観察したり加⼯したりして、楽しみながら⾳編集の基本を学んでいます

IMG_7747.png

私たちのゼミ(認知心理学、藤崎ゼミ)では、3年⽣の前期に、将来卒業研究で活⽤できる技術を⾝につけるため、⾳・⾳楽・⾳声などを観察したり加⼯したりして、⾳編集ソフト(Adobe Audition)の基本的な使い⽅を学んでいます。

現在、前期の半分が終わったくらいですが、今までのゼミを通して、1,2年では先生の授業の中でしか見なかったものを自分が使っていることはとても面白いですし、嬉しいと感じています。まだ基礎を学んでいる段階ですが、自分の手で音を加工、変化させているのは楽しいです。どんどん進んでもっと使いこなせるようになったら、自分で音を生み出したり、実験の音源を作ってみたいと思います。

はじめは音を切り貼りする基本的な作業から、先週は周波数をもとに音を作ったり、今週は通す周波数を限定するフィルターをかけることで、元からある音を変えたり、自分で自由にピッチを変えたりして、聴こえの変化を調べるという作業を行い、少しずつソフトで行う作業の幅が広がってきました。同時に音の仕組みもすこしずつわかってきました完成した時は達成感があります。あとショートカットキーを使えるようになりました!

マルチトラックで複数の音を重ねていくのも、複数の音が重なると豪華で新しく感じて面白いし、重ねるタイミングを簡単に操作できるので気楽に試せるところが魅力です。新しい機能を使えるようになるほど、卒論での音刺激も作りやすくなるし、やってみたいことも増えてきてワクワクしています。もっと使いこなせるようになりたいと思います。

音を編集できるようになることはもちろん、目に見えない音を目に見える形にして楽しむことができるのも魅力的だと思います。ソフトを使って曲を作成することができ、それを聴くだけではなく波形やスペクトログラムとして目で見れるところが面白いなと思っています。声や音は見えないものなのに、こんなにもヴィジュアル化できるのだと毎回驚いています。毎週スキルアップできている感じがとても楽しく、やりがいがあります!

6月2日のゼミでは、人によってYannyと聞こえたりLaurelと聞こえたりする知覚的曖昧性をもつ音声(出典:vocabulary.com laurel)を題材に、イコライザーで特定の周波数帯域をカットしたり、ピッチシフトで周波数を挙げたり下げたりして、聴こえがどう変わるかを試してみるという課題を行いました。ずっとヤニーにしか聴こえなかった人、途中でヤニーからローレルに代わり、またヤニーに変わった人、ローレルとヤニーが混ざって両方聞こえた人、イエアリー、イェリー、イェローに聴こえた人など、さまざまでした。使うエフェクトで聴こえ方が異なるのはもちろん、人によってヤニーとローレルの境目がだいぶ異なることが興味深かったです。ピッチを-5セミトーンくらい下げた時に少しイケボっぽく聴こえたのが面白かったです。

ゼミは感染防止に充分注意しながら原則対面で行われていますが、前に一度、遠隔(Zoom)でグループワークをしながら自由におしゃべりできる機会を先生が設けてくれたのも嬉しかったです。ゼミ生同士で交流することができ、誰が自分と同じゼミにいるか把握できました。対面のときはマスクでお互いの顔や表情があまり見えず、アクリル板で仕切られてもいるので、なかなか自由に交流する機会を確保することが難しいので、そういう機会を遠隔の時に設けてくれることは本当に助かるし、ありがたいです。今後もそういう機会が欲しいと思っています。

IMG_7746.jpg