上田ゼミ・中級演習の内容 (上田ゼミ)

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みなさん、こんにちは! 

今日は上田ゼミ(感性・芸術情報心理学)の活動について少しご紹介します。 

このゼミは2024年度から開講したため、現在のメンバーが記念すべき1期生となります。私自身、初めて開講したゼミということもあり、進め方ひとつをとっても毎回ゼミ生と相談・ディスカッションしながら決めていくような手探り状態で、みんなでパズルを組み立てて行くような楽しさがありました(ゼミ生もそう感じていたかどうかは知るよしもありませんが)。何をするにも全員で取り組むので、ゼミというよりは、ちょっと部活動のような雰囲気(?)があるかもしれません。 

 

1年間の活動としては、まず、ゼミ生それぞれで興味のあるものについて調べ、全体で話し合い、ディスカッションを繰り返しながら、ゼミ全体でひとつの研究テーマにしぼっていきます。その後は、テーマにまつわる先行研究の探索的サーベイを通して、興味を具体的な形になるように落とし込んでいきます。その過程で、気になる実験や調査があれば(また、誰かが面白いアイディアを思いついたりしたら)、実際に手を動かして色々と試してみます。

たとえば、今年度のゼミテーマは“香り”だったのですが、いざ香りのもととなるアロマオイルを準備してみると、“先入観なしに香りを嗅いだ場合、先行研究の一般的な香水の表現で用いられるようなワードの印象を本当に持つのか…?”ということが急に気になったり、“どんな感性評価が一番やりやすいのか”といった素朴な疑問が浮かんできたりして、ゼミのたびに全員で希釈用のエタノールや精製水・スポイトを片手に大騒ぎになることもしばしばでした(探索活動の成果の一部をお見せします。左はあるゼミ生が香りだけから主観的な印象に基づいてグループ分けしたもの、右はある香りについての主観的な印象をゼミ生がそれぞれ描いたものです)。中級演習で取り組んだテーマが特別演習へと引き継がれていくので、この後、このテーマがどんな形で研究として成長していくのか楽しみです。 

 

 

 

ゼミの特徴としては、課外活動が比較的多いことでしょうか。およそ月に1回のペースで研究会やワークショップ、他大の研究室訪問などを開催しています。12月は、なんとゼミ生がサプライズでバースデーパーティーを開催してくれました(一番最初の写真がバースデーケーキならぬ、バースデードーナッツです)!実に巧妙な手口(笑)で、完全に騙されたのですが、大・大感激でした。次はぜひ騙す側に回りたいと思います。