上田ゼミ・ある日の課外活動:卒論研究の発表へ!資生堂グローバルイノベーションセンター訪問レポート

2025上田ゼミ後期図1.png

3月18日、私たちは卒論で取り組んだ香りの研究成果を発表するため、横浜にある資生堂グローバルイノベーションセンターを訪問しました。なんとこの日は、卒業式の2日前。卒業直前のこのタイミングで、このような貴重な機会をいただけたことに、出発前からわくわくしていました。


今回発表したのは、それぞれが卒論で進めてきた香りに関する研究です。学内の卒論発表会では時間制限があるため、どうしても早口になってしまい、「もっと話したかったのに……!」という気持ちが少し残っていました。ですが今回は時間をそこまで気にしなくてよかったこともあり、楽しくなってつい話しすぎてしまい、気づけば予定より長めの発表に……(笑)。それでも、自分たちの研究についてじっくりお話しを聞いていただけたのは、とても嬉しい時間でした。

発表を聞いてくださったのは、上田先生の「感性芸術情報心理学Ⅰ」の授業でもゲストスピーカーとしてもお越しくださっている、資生堂みらい開発研究所の山南春奈先生です。香り研究に実際に携わってこられた先生ならではの視点から、香りの選び方や研究の今後の広がりについて、とても示唆に富んだアドバイスをいただきました。自分たちの研究を丁寧に受け止めていただけただけでなく、これから後輩たちに引き継いでいくうえでも大きなヒントになるお話ばかりで、本当に有意義な時間になりました!


発表のあとは、1月28日にオープンした企業展示「Shiseido Art & Heritage Passage」を見学しました。ここは、五感を通して資生堂の美と知のあゆみを味わうことができる展示空間で、資生堂150年にわたる歴史と美意識をArtの視点から紐解いていく、とても魅力的な場所でした。展示を見ながら、長い年月をかけて培われてきた美意識やものづくりへのこだわりに触れ、深く感動しました。企業としてのものづくりの哲学には、私たちが研究の中で大切にしていることと通じる部分も多く、「研究も、こうした積み重ねや姿勢の上に成り立っているのだな」と感じました。

中でも印象的だったのが、「記憶」をテーマに香りを創り出す調香体験「Scent of Memory」です。実際にみんなで体験してみたのですが、それぞれがイメージを膨らませながら試して作り出された香りは、まさに記憶と思い起こさせるようなもので、衝撃を受けました。卒論研究で扱っていた香りとはまったく違う方向の、洗練された素敵な香りに触れることができたのも新鮮で、「香り」とひとことで言っても、本当に多様な世界があるのだと改めて感じました。


お昼はみんなでShiseido Kitchen Labへ。発表を終えたあとのほっとした気持ちもあり、美味しいランチを囲みながら自然と会話も盛り上がりました。研究の話をしたり、展示の感想を話したり、「卒業式まであと少しなんだね」としみじみしたり……。ゼミのみんなで過ごすこうした時間も、あとから振り返るととても大切な思い出になるのだろうなと思います。


さらに今回は、16Kの大画面を有する「Beauty Retreat Theater(ビューティー・リトリート・シアター)」も見学しました。ここでは、「見るだけで美しくなれる」ことを目指して開発された、畏敬の感情を引き起こす映像コンテンツを体験しました。加えて、開発者であるみらい開発研究所の岡﨑俊太郎先生から直接お話を伺うこともできました。授業の中でAWE(畏敬)体験について聞いたことはありましたが、実際に自分で体験するのは今回が初めてでした。映像のスケール感や没入感は想像以上で、ただ「きれい」「すごい」というだけではない、不思議な感動がありました。知識として知っていた概念が、実際の体験を通してぐっと身近なものになり、とても勉強になりました。


卒業式の直前というタイミングで、自分たちの研究成果を学外で発表し、さらに香りや美、感性に関わる最前線の取り組みに触れられたことは、私たちにとって本当に貴重な経験でした。研究の面白さを改めて感じると同時に、社会の中で感性や美に関する知がどのように活かされているのかを実感する一日にもなりました。これから社会人という次のステージに進んでいきますが、今回の経験はきっとこれから先にもつながっていくと思います。卒業前にこのような機会をいただけたことに感謝しつつ、上田ゼミで学んだことをそれぞれの未来に活かしていきたいです。