上田ゼミ・ある日の課外活動:EXPO2025お仕事編
上田ゼミでは先日、上田先生が参画するムーンショット目標3の大阪・関西万博(EXPO2025)でのイベント開催およびデモ出展に伴い、展示ブースでのお手伝いに行ってきました!
出展が7月30日から8月4日の6日間と長期にわたることと、夏休み期間中であることなどから、(希望者のみではありますが)3、4年生合同のゼミ合宿のような形になりました。もちろん、私たちにとってはゼミの仲間たちで長期の共同生活をする初めての機会!どれも忘れられない経験になりましたが、今回はお仕事編ということで、展示ブースやイベントの様子をご紹介したいと思います。
![]()
上田先生が準備してくださったラボシャツを着て、EXPOのスタッフ証を首からかければ変身完了!お仕事モードで気分が引き締まります。シフトの間は、さらにムーンショットプロジェクトのスカーフを身につけて展示ブースに立つのですが、シフト交代の際にゼミ仲間に手渡すので、なんだか箱根駅伝のたすきを思い出してしまいました。
![]()
展示ブースは、腕の筋活動を可視化するシステムと、歩行を計測して評価するシステムの2種類があり、私たちのお仕事はそこでデモのお手伝いをすることでした!腕の筋活動を可視化するシステムの方では、来場者の方の右腕に高密度筋電計バンドというデバイスを取り付け、システムを操作して腕の筋肉が活動する様子(活動しているところが赤くなります)をわかりやすく説明しました。正しく取り付けないとうまく筋活動を計測できなかったりするとのことで、なかなか緊張を伴う(!)お仕事でした。たまにシステムがうまく作動しないこともあり、デモの難しさを実感しましたが、来場者の方に「面白い」と言っていただけると、とても嬉しい気持ちになりました。
![]()
歩行を計測して評価するシステムの方では、来場者の方に足のサイズをお聞きして、該当するサイズの計測用のデバイス(スニーカー)をお渡しした後、計測のための歩行の教示を行いました。スニーカーのサイズが限られているため、小さなお子さんやとても大きな足の方が来た場合は、計測に参加できない旨を説明しながらとても申し訳ない気持ちになることもありましたが、みなさん笑顔で理解してくださるのがとても印象的でした。歩行評価では、歩行年齢やどんな歩行かということがわかるので、私たちもチャレンジしてみたのですが、全員実年齢よりもかなり高い年齢となるというかなり屈辱的な結果となりました(上田先生は実年齢より若かったとのことで、すごく喜んでいました笑)。
![]()
どちらのお仕事も初めは慣れないことが多く、てんやわんやでしたが、徐々にシステムの取り扱い方や来場者の方との接し方にも慣れ、自分でも楽しんで取り組む余裕が出てきたように思います。ハプニングとしては、海外の来場者の方がいらっしゃることでしたが、皆で最低限のセリフの英語カンペを準備して共有することでなんとか乗り切りました!
![]()
開催イベントは2つあり、ひとつめ(9月1日)はTRFのダンサーであるSAMさんが、ダンスをしているところの筋活動をリアルタイムで可視化するというものでした!イベント前には呼び込みのお手伝いも行いました。その結果(かどうかはわかりませんが)、立ち見が出るほどの大盛況!イベント中は展示ブースのお手伝いを中断しても良いということで、私たちもこっそり見学に駆けつけました。
![]()
ふたつめのイベントは(9月2日)、長篠陣太鼓保存会の公演で、「清流流れ打ち」「合戦太鼓」など5曲を披露するものでした(讀賣新聞オンライン 2025/8/2 掲載記事「長篠陣太鼓きょう万博で 名大の技術 筋肉の動き映像に」)。演奏に合わせて、メンバー1人の筋肉などの動きをCG化した映像が映し出されました。こちらも立ち見が出るほどの大盛況で、初めて間近で目にする長篠陣太鼓の音は、耳だけでなくあたかも全身で聞いているような、大迫力の経験となりました。
![]()
6日間という短いようで長いような期間(初日は永遠に感じましたが…笑)でしたが、今回のお手伝いを通じて、研究が「社会の中で実際に人に体験される」という場に立ち会える貴重さを強く実感しました。想像以上に多くの方が最先端の技術に興味を持ってくださり、驚きと共にとても嬉しい気持ちになりました。特に印象的だったのは、初日に体験してくださった方が「すごく楽しかったから」と友人を連れて再来場してくださったことです。自分たちの説明や対応が誰かの記憶に残り、次につながる体験になっていると実感できて、大きなモチベーションになりました。最終日には、学生合宿所で上田先生も一緒に打ち上げを行い、全員でこの6日間を振り返りました。疲れ切っていたはずなのに、思い出話に花が咲いてあっという間に時間が過ぎていったのも忘れられません。
![]()
今回のブログは「お仕事レポート編」でしたが、次回は展示ブースの外での万博の様子や、空き時間に体験できたことなどをレポートしていきたいと思います。お楽しみに!
