アルチンボルドに挑戦

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Giuseppe Arcimboldo, Public domain, via Wikimedia Commons https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Giuseppe_Arcimboldo_-_Rudolf_II_of_Habsburg_as_Vertumnus_-_Google_Art_Project.jpg

冒頭の絵画は、ジュゼッペ・アルチンボルド(Giuseppe Arcimboldo)の「ウェルトゥムヌスに扮するルドルフ2世 1590-91年」です。果物や野菜の盛り合わせとしても見てもよいはずなのに、私たちはどうしてもこの絵を「顔」として見てしまいます。

この作品にヒントを得て、顔に見える果物の盛り合わせを実際に作ってみようという、アイスブレイクを兼ねたグループワークを思いつき、「アルチンボルドに挑戦」と題して、いくつかの授業で実施しました。多くの傑作(?)が誕生しましたので、その一部をご紹介させていただきます。

1年生の作品(心理学研究法のグループワーク)

上部の3つのリンゴは冠を表しているとのことです。ミニリンゴで目を、桃で血色の良い頬を、スターフルーツで鼻を表現しています。
オレンジとイチゴの大きな瞳が特徴的です。口ひげを葉っぱで、そして箱の外の竹で耳を表現しているとのことです。
立体的な唇(バナナ、スターフルーツ、リンゴ)と、太めの眉毛(グリーン)、つぶらな瞳(洋梨)がインパクト大です。
バナナの下のイチゴは舌をペロッと出しているところだそうです。また、下部のマンゴー2つは手を表しているとのことです(頬を手で押さえている感じでしょうか)。
「小顔のギャル」をテーマにした意欲的な作品。まつ毛パーマ、マツエク(Jカール)をグリーンで、たれ目をイチゴで表現しているとのことです。
怒り顔を表現。目が血走っていて(マンゴーとリンゴ)、鼻の穴が開いています(竹とイチゴ)。髪の毛はリーゼントを意識したとのことです。
唯一、箱を横に使ったグループです。左上の黄色の梨はニキビだそうです。うぶ毛の生えた桃で肌の荒れ感を、グリーンで前髪を、葡萄でサイド部分の髪を表現しているとのことです。
毛量多めを意識した作品とのことです。髪をグリーン系で、顔をオレンジ系でまとめています。このグループもイチゴで舌をペロっと出しています。
前髪と鼻を高くした立体的な作品です。右下のリンゴは顔の一部ではなく、このリンゴをこれから食べようとしている様子とのことです。
鼻の周りを明るい色にして、さらにマンゴーを重ねて鼻の高さを強調しています。グリーン系の果物を上にまとめて髪を表現。あとは、まつ毛と口ひげがポイントとのことです。
目の配置をちょっと斜めにするなど、「可愛さ」を重視した作品とのことです。ピンクの頬を桃で、前髪をグリーンで表現しています。
立体的な目をオレンジで、頬の赤みをイチゴで、口ひげに隠れた口を葡萄で表現しています。下部のリンゴ、マンゴー、スターフルーツは輪郭(あごのライン)とのことです。

     

上級生も挑戦しています!

こちらは藤崎ゼミ3年生の作品です。上半分が顔、下半分が身体で、下中央の葡萄は長いあご髭だそうです。上の左右に配置したマンゴーはタレ耳を表したものだそうです。
こちらも藤崎ゼミ3年生。上部の桃やリンゴは髪飾りだそうです。グリーンで流れる長い髪を表現しています。スターフルーツの鼻がこだわりポイント。
こちらは大学院生(修士1年)の作品です。フルーツ全部乗せで、立体感を意識した迫力ある作品になっています。
こちらは大学院生が撮影した写真です。「アルチンボルドに挑戦」が「アルチンボルドに挑戦」を眺めています。