ある日のゼミの様子(石井ゼミ)

20250709ishiizemi2.png

ゼミの授業も第8回を迎え、石井ゼミ中級演習の3年生は、引き続き社会心理学や宗教認知科学に関する論文の購読に取り組みました。各回での、論文の内容についてそれぞれが意見を述べ合い、互いの考えを尊重し助け合いながら、理解を深めています。


授業は先生が進行役を務め、要所で重要なポイントの解説を加えながら進められています。学生は持ち回りで記録係を担当し、内容の整理と共有に努めています。

今回は、「他者意見が罰行動に与える影響」という論文の後半部分を精読しました。目的や仮説、予測といった様々な項目を読み取っていく中で、仮説や予測を支持する結果が得られなかったため、実験者は異なる角度から再検証を行っていました。そのため、記述統計量や統計的解析など、結果や考察に関する項目の読み取りには苦戦しました。これまで扱ってきた論文と比べるとやや難解な内容でしたが、ゼミの雰囲気は落ち着いており、それぞれが一歩引いた姿勢で思考を巡らせ、自分のペースで発言していました。少しずつ、自分たちの考えを言葉にする力が育まれてきているように感じられます。