心理学的支援法Ⅱ ある日の授業風景
心理学的支援法Ⅱでは、さまざまなグループワークを行っています。
グループワークの中で、自分の内面に目を向け、自己理解、他者理解、対人関係理解を深めることを目的としています。話を聴く時に大切になる頷きやジェスチャーなどの非言語コミュニケーション、「聴く」ことのロールプレイ、アサーションといったコミュニケーションが円滑になる方法などを学んだ後、グループでモノづくりをする体験をしてもらいます。グループであれこれ議論する中で、それまで学んだコミュニケーションが円滑になる方法を活用してもらえたら、と思っています。
今回はブレーンストーンミングとKJ法を使用して、モノづくりをしてもらいました。
ブレーンストーミングとは、複数人で特定のテーマについて自由にアイデアを出し合い、短時間で多くの創造的な発想を生み出す集団発想法です。また、KJ法とは、大量のアイデアを付箋などを使用しながらグループ化し、まとめていく手法です。
今回は、「大学生が成長するために必要なものとは?」というテーマでアイデアを出し合い、模造紙にまとめていく、という作業をしてもらいました。
初めましての人もいるグループで作成するので皆さん初めは少し緊張していますが、次第に話が深まっていきます。(就活ではこういったグループワークがある企業もあるので、その練習にもなるかなと思います)
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皆さん、楽しそうに話しています!この授業を通して初めて喋って仲の良い友達になったり、先輩後輩とのつながりができたり、そんな声を聞くと私も嬉しいです。
授業後のコメントでは、「本格的なグループワークが久しぶりだったが、前にやった時より、自分の意見を言えるようになっていたように思う。」「誰かの意見に対し、大きめにリアクションをとってくれる人が多くて、気持ちよくアイデアを出せた。」といった意見があがりました。
心理臨床の専門家を目指す人には、他者と良好な人間関係を築くためのコミュニケーション力が求められます。
この授業では、そのステップとして、互いに尊重して相手の話を大切に聴くこと、受容的な雰囲気の中で安心して自己表現しようと思えることを、体験的に理解してもらいたいと考えています。ぜひ、授業でお会いしましょう。
