心理学的支援法Ⅱ ある日の授業風景
心理学的支援法Ⅱの授業風景をご紹介します。
この授業では、心理臨床で用いられている支援法を体験的に理解するために、様々なグループワークを行っています。
この日は、授業で行うグループワークがどのようなものなのかの説明から始めました。
この日のテーマは「アサーション」です。アサーションとは、「自分と他者の人権を侵すことなく、自己表現をすること」を言います。
皆さんも生活をしていくなかで、家族や友達など、色々な人とコミュニケーションをしていますよね。どういったコミュニケーションをすると、自分にとっても相手にとっても心地よいか、ということを学んでいきます。
そして実際に、いくつかの事例を通しながら、それぞれのコミュニケーションの仕方の特徴、このコミュニケーションをした時に相手や自分はどのような気持ちになるだろうか?といったことを考え、グループで話し合ってもらいます。
グループは、色々な人と話し合ってもらいたいので、簡単なアイスブレイクを使いながらグループ分けしています。「今日起きた時間」「好きな主食」などでまず大きく分かれてもらい、そこから3~5人ぐらいのグループを作っていきます。
グループでの話し合いは皆さん楽しそうにやってくださいます。
この授業を通して初めて喋って仲の良い友達になったり、先輩後輩とのつながりができたり、そんな声を聞くと私も嬉しいです。
最後にそれぞれのグループで一言ずつ意見や感想を言ってもらうこともあります。全体でシェアすることで、自分たちのグループではでなかった意見など新しい視点を学べることもあるかと思います。
心理臨床の専門家を目指す人には、他者と良好な人間関係を築くためのコミュニケーション力、相手の心の問題に触れる際に必要なプライバシーを尊重し配慮する態度の体得が求められます。
この授業では、そのステップとして、互いに尊重して相手の話を大切に聴くこと、受容的な雰囲気の中で安心して自己を表現しようと思えることを体験的に理解することを目指しています。ぜひ、授業でお会いしましょう。