心理学概論Ⅰ ある日の授業風景

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こんにちは、心理学概論Ⅰのある日の授業風景をご紹介します。

心理学概論Ⅰは、1年生から受講できる科目で、心理学のなりたちや、ヒトの心の基本的な仕組みやはたらき(感覚、知覚、学習、記憶、動機づけ、情動など)について、その概略を学ぶ授業です。

この授業では、アクティブラーニングやゲーム的な要素をとりいれて、教科書に写真付きで登場する心理学者について、「私は誰でしょうQuiz」というクイズを時々行っています。たとえば…

問題。「実験心理学の父と呼ばれ、1879年に世界で初めての「心理学」の実験室を創設した、内観法や構成主義で知られる心理学者は誰?」

   

2択です。1.レヴィン、2.ヴント、さてどちらでしょう?

    

(パワーポイント写真出典 心理学[第5版補訂版]、東京大学出版会)

正解は、2のヴントです。1879年は厳密にはヴントがライプツィヒ大学でゼミナールを始めた年ですね。そして1のレヴィンは社会心理学の父ですね。

クイズとの関連で、心理学コラムのご紹介をすることもあります。

この心理学概論Ⅰは公認心理師資格対応科目のうちのひとつなのですが、公認心理師試験や臨床心理士試験では人名(誰が何をした)も出題されるため、クイズはその対策も兼ねています。あとは事前にクイズをしてその心理学者に親しみを持っておくことによって、そのあとの授業の解説が理解しやすくなる、という目的もあります。

…とはいっても、アクティブラーニングはクイズ以外にもありますし(デモやパズルなど)、クイズばかりをしていると授業の予定が終わらなくなるので、もともとはクイズは最初の数回だけのつもりでした。しかしながら、あるとき「クイズは今回でひとまず終了です」と告げたら、受講生のみなさんのリアクションペーパーで「私は誰でしょうQuiz」の復活を望む声がたくさん寄せられまして(笑)、今は、不定期に行うようにしています。

この日はクイズのあと、前回の授業の振り返りリアクションペーパーの抜粋の紹介とフィードバックをしました。

それから、感覚の種類と機能分化について、カフェで友達とケーキを食べている、という状況を想定しながら解説したり、

(写真出典:photoAC)

感覚系と運動系の協応について、テニスを例に挙げて解説したりしました。

さらに、知覚の恒常性や、主観的輪郭図と地の分化といった内容について、デモや動画を交えながら解説しました。

心理学概論Ⅰの受講生のみなさんの感想(抜粋)です

  • 「私は誰でしょうQuiz」が復活して嬉しいです!クイズ形式で、有名な心理学者がどのような研究をやったのかを学べるのが楽しいです。

  • 名前は覚えていても、何をしたのか意外と覚えてないことが多く、復習できて嬉しいです。先生の問題文にヒントが沢山隠れていて笑ってしまいました。

  • 久しぶりの誰でしょうQuizが、正直ちゃんと覚えておらず、しっかり勉強しようと思いました。しかし、アルバート坊やはこの人だな、や、パブロフはこれだから違うよなど、ある程度特徴を覚えられていたので答えられた問題があり、嬉しかったです。

  • 歴史上の心理学者というと遠い昔の、決して交わることのない人たちというイメージがありました。しかし、実はこの大学と関わりのある人物もいるなど、この授業を通して以前よりも身近に感じることができるようになりました。

  • 毎回、他の受講者のリアクションペーパーを共有する時間があって、自分にはなかった感じ方や考え方に触れることができて新しい気付きが多くあります。

  • それぞれの項目で実際に体験したり、面白い動画を視聴することによって記憶に残りやすい学びになっています。

  • 主観的輪郭などを学び、より知覚に興味を持ちました。こういった知覚に関する現象は無意識のうちに起こっていることがほとんどなので、とても不思議でした。デモを自分たちも体験することでより実感することができました。

  • 「この現象にそんな名前があったのか!」「あの時感じた思いはこういうことだったのか!」と様々なことに気付くことが出来て、やっぱり心理学って面白いなと再認識させられる機会がたくさんあります!