心理学実験Ⅰ ある日の授業風景
こんにちは!今日は心理学実験Iの授業の一場面を紹介します。
心理学実験Iは、1年生の必修科目で、心理学の基礎を学ぶために行われる授業です。様々なグループに分かれ、知覚・認知・学習・記憶などの実験やラットやニホンザルなどの動物の行動観察を通して、現象の理解を深めていきます。
新入生の頃から、実験やデータを集計、レポートを作成などがあり、大変かもしれませんが、それらを通して心理学の現象を実際に経験し、楽しみながら理解していくのがこの授業の目的の1つです。
今日の授業は、「系列位置効果」に焦点を当てた実験が行われました。この現象は、特定の順序で呈示された情報を覚える際に、その順序が記憶の定着に影響を与えるというものです。実験は、パソコンの画面上に1つずつ呈示される単語を覚え、「再生」の合図で思いつくままに書き出すという内容でした。
実験後には、「系列位置効果」の現象についての種明かしがあり、呈示順序によって思い出しやすさに違いがあるかどうかをお互いに確認しました。面白い結果が出そうな予感がします!
そして、実験参加者たちが単語を覚える際に工夫したことについても報告がありました。例えば、「自分の知っているものに関連させて覚えることで、頭の中で絵本を作って、景色にしながら覚えていた。」や、「出てきた単語を頭の中で繰り返し言うようにした。自分や自分の周りの物事に関連付けて覚えるようにした。」など、様々なアプローチがありましたね。
次週には、データの統計解析が続きますので、それも楽しみにしてくださいね!
「系列位置効果」は日常生活でもよく観察される心理現象の1つです。ぜひ日常生活での例も探してみましょう。それでは、次回もお楽しみに!