心理学実験Ⅱを受けて…

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前期、私の頭の片隅には、いつだって心理学実験のレポートの存在がありました。心理学実験Ⅱは、必修科目です。心理学実験を行い、その結果を基にレポートを作成します。せっかくなので授業で行った4つの実験を、とても簡単にですが紹介したいと思います。

2021年度は、

・顔の同定実験(2枚の顔写真が同じ顔か判定する)

・質問紙調査(質問紙を用いて自尊感情と自意識を測る)

・発達心理学実験(乳児を左に抱く傾向の実験)

・心理査定(3つの心理検査を用いてその人の性格特性を捉える)

 でした!! 実験のバックナンバーだけでも、ワクワクしてきませんか??

質問紙や心理査定は、私が最初に心理学に持っていた心理学のイメージ(カウンセラーさんのイメージ)と合致していました。顔の同定実験は認知心理学の領域になるのですが、「これも心理学なの??」と少し意外かもしれません。ちなみに、発達心理学実験に関しては、神秘的というか、本能ってこういうことじゃない??と勝手に興奮してしまいました。

最後に、心理学実験Ⅱの思い出を一つ紹介します。最初の実験レポートが返却された時、先生から「表現が強いから、限界や問題点がある研究だということを念頭に置くと良い」とお言葉をいただきました。

表現が強い??限界や問題点??どういうこと??

と疑問を持ちました。というわけで、先生のコメント付きの自分のレポートを振り返ると、「〜という結果だったので、…である。」という表現のなんて多いこと。 

実験Ⅱの研究は、「この実験で本当に調べたいことがわかるのか」「あくまで人の意識レベルのことしかわからないのではないか」という疑問を抱くことがありました。つまり、実験に問題や限界があると考えられるのです。実験では「あくまで可能性が示唆された」ということが重要で、結果から分かる様々な可能性を、想像力を働かせ見つけることが大切だと思いました。

色々な可能性が示されるからこそ、その可能性がある理由に説得力を持たせたくて様々な文献を参考にしたり、実験そのものが妥当かどうか考えるようになりました。「心理学実験Ⅰ(1年生の時に履修した実験の科目)」の時は、実験自体に疑問を持つことはなかったので、広い視点を持てるようになった点は成長したところといえます。

さて、先日の成績発表で「心理学実験Ⅱ」を無事に終えることができそうで、一安心です。個人的に大きな成長ができた授業、今後の勉強にも学んだことを活かしていきたいです。