そのもの厚き衣をまといて、アスファルトの上に降り立つ
西生田にいると、いろいろな動物に普通に会う。
学生時代は(先生が)カラスに餌付けしていたので、便乗してかなりカラスと仲良くなった。
白黒猫には触らせてもらえないが、ある一定の距離までは許してもらっている。
それでも、そのものに昼間至近距離で出会えたことなどなかった。目撃しても暗くなってから後ろ姿を見るとか、遠目に見つける程度であった。
それがこの秋、ついに真っ昼間にかなり接近した状態で遭遇したのである。
昼休み、ラットの飼育室がある共用棟から出たら、目の前にそのものはいた。
明るい日光の下で見たそのケモノは、とてもふさふさツヤツヤしていた。
これを絶対に写真に収めなければ!ジリジリと距離を詰めながらも、タヌキを激写。意外にも逃げていかない。どうしたタヌキ。興奮が高まる。
抑えられない興奮でついつい一歩踏み出した時、そのものはシャッと走り去っていった。
…ヒトは理性を抑制する修行が必要です。