カウンセリング技法 ある日の授業風景

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こんにちは 

「カウンセリング技法」のある日の授業を紹介します。 

この授業は、さまざまな臨床心理学的支援に用いられている技法について、その理論を学び、その後それぞれの技法について体験を通して理解できるように、実践的なワークを行います。 

この日は、医療機関で多く実践されている認知行動療法の講義を行いました。 

 

      

まず、認知行動療法の歴史的背景基盤となる理論を説明します。 

   

   

   

その後実際の技法について紹介し、認知行動療法の体験を行いました。最初に、対処したい不安を特定し、その数値化や、不安を引き起こす考え方の癖(自動思考)について考えます。そして、自動思考を視覚的に理解するためにカラム法を用いて、自身の認知の特性を把握する方法を体験します。 

   

    

このような作業を通して、自らの非合理的な思考に気づき、その修正を試みます。 

    

     

普段あまり意識していなくても、考え方の癖は誰にでもあります。それが合理的ではなく、非合理的な思い込みとなって、知らないうちに不安を抱えてしまうことも少なくありません。自身の考え方の癖を振り返ってみることで、これまでとは異なる視点から物事を捉えられるようになったという学生の感想も多くありました。 

     

     

また、体験をした後にグループで共有の時間を取っていますが、他の人と比べることで、自分では当たり前と思い込んでいた考え方が、すべての人に共通するものではなく、自分特有のものであったという気づきにつながることも多いです。 

     

 カウンセリング技法では、その他にも「ストレスチェックとそのコーピング(対処法)」「自律訓練法」「マインドフルネス」「アンガーマネジメント」などについて理論を学び実際の体験を行います。