心理学研究法 ある日の授業風景(臨床心理学)

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今日は、心理学研究法の授業風景を紹介します。

 

心理学研究法は、1年次の必修科目です。心理学における実証的研究法、データを用いた実証的な思考方法、研究における倫理、ゼミ発表の基本などを学びます。

 

 私が担当する臨床心理学領域に関する講義で実際に配布したレジュメを一部紹介します。

 

この日の講義では、プレイセラピーについて学びました。遊戯療法と訳されることがあるPlay Therapyという言葉に含まれる、playという単語が、「遊び」という意味に限定されないことをお話ししました。

例えば、英語でスポーツをすることも、芝居をすることも、playですよね。

 

また、子どもにとって「遊ぶこと」がいかに真剣な体験か、ということを考えるために、小さい頃に自分が夢中になった「遊び」について話し合う、というグループディスカッションを実施しました。

人形をとおしたごっこ遊びや、泥団子作りなど、沢山の遊びを思い出してディスカッションは大変盛り上がりました。

 

他にも、小グループで事例検討を行う日もあります。

 

 

1年生が中心の授業なので、まだ心理学を学び始めたばかりの学生がほとんどですが、心理療法の事例を目にすると、「自分だったらどうするか」「本当にこんな風にうまくいくのかな?」など真剣に話し合っています。

 

                        

 

最近は、パソコンやタブレットを使ってノートを取っている学生も増えました。ただ、授業の資料は紙のレジュメを配布することも多いので、レジュメに直接書き込んだり、ルーズリーフを使用したりして、ノートテイキングしている学生もたくさんいる印象です。

 

以下は、受講生の皆さんの感想(抜粋)です。

  • プレイセラピーでは詳しくどんなことをするのか知らなかったので知ることができてよかった。個人的には、昔遊んでたおもちゃの話はすごく盛り上がって懐かしい気持ちになりました。

  • 今回のディスカッションを機に、子供の頃はまっていた遊びなどを思い出してとても懐かしい気持ちになりました。自分にもそういう時期があったな、と思いました。

  • 子どものセラピーは授業で先生が仰っていたように、成人している大人よりは遥かに楽であるイメージを持っていました。しかし、今回の授業を受けて、子どもの方がコミュニケーションが取りづらい面があるし、気持ちを読み取りにくいこともあると知りました。子どものセラピーは簡単であるというイメージが覆りました。

  • 実例やディスカッションが多く含まれていたので、楽しみながら授業を受けることが出来ました。