学習・言語心理学Ⅱゲストトーク

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学習・言語心理学Ⅱでは毎年、言語聴覚士(ST: Speech-Language-Hearing Therapist)の方をゲスト講師にお招きしています。STは医療をはじめ、介護・福祉・保健・教育など幅広い領域で活動する国家資格の専門職であり、「話す、聞く、食べる、のスペシャリスト」です(一般社団法人日本言語聴覚士協会ウェブサイト)。

昨年度に引き続いて、今年度も大塚満美子先生にご登壇をお願いしました。ご講演では、STの概要や歴史、資格制度、対象とする臨床領域について解説いただきました。さらにこの科目全体を通して学んできた言語獲得について、困難を抱える子どもと養育者に対する支援、実際の言語訓練の内容、仕事のやりがいなどを詳しくお話いただきました。

臨床心理士や公認心理師の資格取得を目指す学生も多い中、クライアントを支えるチームとしてSTと心理専門職は連携を求められることもあります。ことばを支援する現場の具体的なイメージを持つことができたのは、受講生にとっても大きな収穫になったと思います。

以下、履修生のリアクションペーパーからの抜粋です。

  • 言語聴覚士について、名前はよく耳にしたことはありましたが、具体的にどのような仕事をしているのかはよく知らなかったため、今回のお話を聞くことができてとても良かったです。これまでは、吃音のある方や高齢になって言葉がうまく話せなくなった方を支援する職業というイメージを持っていました。しかし実際には、「話す」ことだけでなく、「聞く」ことや「食べる」ことまで含めて支援していると知り、言語聴覚士が扱う領域の広さと、その重要性を強く感じました。
  • 様々な障害についてご説明されていた際に仰っていた「disorderなのか、disabilityなのか、それともdiversityに関わる部分なのか、生きづらさをどこで感じているかが個人で異なる」ということが印象的でした。
  • これまで、言語の問題というのは、「話し方が少し違ったり、発音がうまくできなかったりといった表面的なイメージで捉えていたが、実際には学習面や対人関係、自己評価にも大きく影響する重要な課題であることを知り、考えが改まった。
  • 今まで言語聴覚士の方は失語症の方に関する動画で少し拝見したことがある程度であったため、業務内容や支援について具体的に理解し、興味を持つきっかけとなりました。講演の中でも、声帯の運動の映像や音声障害の方の実際の声を通して、音声の仕組みや障害の特徴を具体的に学ぶことができました。
  • 大塚先生が実演してくださった風邪の時の声の出し方の癖は、本当に心配になるくらい似ていて声帯の動きを理解しているとこんなに完璧に再現できるのだと驚いた。また適切な指導の中には、患者さんの要求を元にして、方針を決定したり、環境を整えることも必要な業務なのだなと思った。
  • 自分の将来を考なくてはならない時期にあり、現在様々な職業を調べているのですが、その中で言語聴覚士の具体的な仕事内容を学ぶことができ、とても参考になりました。

大塚先生、本当にありがとうございました!