竹内ゼミで、色に関してさまざまな事柄を学んでいます!
私たちのゼミ(色彩心理学、竹内ゼミ)では、色覚の仕組みや色彩語、配色、ユニバーサルデザインなど、色に関してさまざまな事柄を学んでいます。ゼミは百二十年館の心理学科実験室とその隣の教室で行っています。
研究やデザインなどで色を使う場合には、色を数値で表すことが必須です。「赤」といっても、皆が同じ赤を思い浮かべるとは限らないからです。数値で表せば、正確に色を伝えることができます。色を数値で表す仕組みを「表色系」と呼びます。
今週のゼミではマンセル表色系についての実習を行いました。マンセル表色系では、色をヒュー、バリュー、クロマの3属性で表します。ある色のマンセル値を得るには、Munsell Book of Colorという色票集や、マンセル測色器という測定器具を使います。Munsell Book of Colorはデザインなどの専門家が用いるもので、1600種類の色票で構成され、色票を一つずつ手に持って色合わせをすることができます。
この写真では、ゼミで使っている教科書(「カラーコーディネータのための色彩心理入門」)の背表紙の「黄色」と折り紙の「黄色」を比較しています。マンセル測色器によるヒューの計測結果では、教科書は5Y、折り紙は7.5Yとなり、色票でも同様な値となりました。これはつまり、教科書の方がより黄色らしい黄色であり、折り紙の方は緑色が混じった黄色だということになります。言葉で言えばどちらも同じ「黄色」なのですが、表色系を使うと、こうした色の違いを数値として定義できます。
よく使われる表色系は他にもXYZやLAB、PCCSなどいろいろあり、卒論の作成にはそうした表色系を知っておくことが必要だそうです。このゼミではそれらを学ぶことができます。
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