健康医療心理学の授業風景
今日は,後期の水曜日1限に開講している「健康医療心理学」の授業風景をご紹介します。この科目は,公認心理師資格を取得するために必要な科目のひとつです。
本講義では,第1回はガイダンスを実施し,その後,第2回から第7回までは「健康心理学」を,第8回から第14回までは「医療心理学」を取り上げています。
健康心理学は,「身体疾患の予防と健康増進」を目標としています。
講義では,ストレスが体や心に影響を与えるメカニズムや,健康に悪影響を与える要因(アルコールや,SNSなど)について学びます。
加えて,ストレスへの対処法や,健康的に暮らすために重要な要因についても学びます。
上記データは,COVID-19パンデミックが不安障害と大うつ病に与えた世界的な影響を評価したものです。2020年,204の国と地域における年齢,性別,場所ごとの有病率を定量化したところ,大うつ病は19,300万人 (+5,320万人),不安障害は29,800万人(+7,620万人)が罹患していると推計されました(カッコ内は,COVID-19の影響による増加分)。
更に,これらの指標によって精神衛生が最も影響を受けたのは、女性と子どもたちであったことが示されました。
Q1 なぜ女性に大きな影響があらわれたのでしょうか?
Q2 なぜ,若い人たちに大きな影響があらわれたのでしょうか?
答えは,この記事の後半に!
一方,医療心理学は,保健・医療領域における臨床心理学的支援に必要な知識(医療機関の専門性や,病理について)や,心理学的支援の実際について,架空事例をもとに理解を深めます。
今日の授業では,
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心療内科について,精神科や神経科との違いも含めて講義をしました。
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受講生の感想を紹介すると,
- 心療内科と精神科,神経科について違いを確認することができました。特に心身症に興味を持ちました。摂食障害などはよく知られていると思うのですが,一見心身症と思わない・感じないような症状がたくさんあり驚きました。
- 今日の講義では心療内科の臨床について学んだ。精神的な苦痛によって身体にも不調が出て心療内科に行ったら全然悩みの解決を図ってくれなくてショックを受けたという話をよく聞いたことがあるが、今日の授業で心療内科と精神科では根本的な治療方針に違いがあることを知ったので、どのようなことに困っているか、どのような治療をしてほしいか考えた上で適切な診療科に行くのが大切だと思った。
- こんなにたくさんの症状が心因性で発症することを今まで知らなかった。生物学的医学モデルでは説明が難しいところがあり、検査結果にも出にくい心身症は周りの理解という点で患者さんは普通の病気以上に苦しい思いをするのだろうと思った。
などなど,皆さん,自分なりの疑問・関心を持ちながら授業にのぞんでいることが伝わってきます。
ちなみに,冒頭部分の疑問については,
Q1 なぜ女性に大きな影響があらわれたのでしょうか?
女性の方が男性と比べて,収入・貯蓄が低いこと,また,家庭内でケアする役割を不当に期待されていることが知られている。
Q2 なぜ,若い人たちに大きな影響があらわれたのでしょうか?
休校の影響で,学ぶ機会,人との交流の機会を奪われた。加えて,若年層は経済危機において失業のリスクが高い。
などの回答が想定されます。
さて,日本女子大学の目の前にある目白通りを椿山荘方面に歩いていくと,素敵なカフェがあります。
休憩がてらに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
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