家庭裁判所調査官の方に出前講義をしていただきました。

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 冷気が日ごとに加わる11月1日、青木ゼミでは家裁調査官の方に出張講義をしていただきました。講義では家裁調査官の主な仕事や、そのやりがいなどを中心にお話ししていただきました。青木ゼミでは家族心理学や対人関係などを研究する学生も多いこともあり、関心のある分野のお話は私たち学生の良い刺激になったと思います。
 
 講義では、家裁調査官の仕事や仕事における考え方などを学びました。家裁調査官は、心理学、社会学、社会福祉学、教育学などの専門的知識や技法を使って、家庭内の問題の解決や非行少年の立ち直りに向けた調査を行っている職業で、私たち心理学科の学生が活躍している業種の一つでもあります。
 
少年事件では、非行のあった少年の性格、取り巻く環境などを調査するために、多角的な視点から情報を集めることが必要なことなどを詳説してくださいました。家事事件では、子どもの幸せを最優先にした解決を目指すということを知りました。また、職場では裁判官や裁判所書記官、学校や保護観察所などと連携しながら仕事をしていく必要があるそうです。
 

 
 
 この講義で学んだ「多角的な視点から物事を観察し、相手の立場に立って一緒に考えること」は家裁調査官だけでなく、他の心理職や社会生活を送る上でも大切になってくる考え方だと思いました。このような貴重なお話を聞けて大変有意義な時間でした。