応用心理学の授業風景:ゴルディロックス効果

応用心理学の授業では、「行動経済学」について学んでいます。これは、お金にまつわる人間の心理を解明し、経済を心理学的な側面から理解しようとする、とても興味深い分野です。
今日の授業では、「ゴルディロックス効果」について学びました。これは、私たちが3つの選択肢を与えられたとき、特に明確な根拠がないにもかかわらず、真ん中の選択肢を選びがちになる心理傾向を指します。たとえばスマートフォンのストレージ容量を選ぶ際や、定食のメニューを選ぶ際にも、無意識のうちにこの心理が働いて、真ん中のものを選んでしまうことが多いそうです。実は私のスマホのストレージ容量も3種のうちの真ん中です。

「ゴルディロックス」とは、童話「3びきのくま」に登場する女の子の名前で、スープや椅子など、自分にとって「ちょうどいい」ものを選ぶ主人公です。このことから、人間が(特に根拠なく)真ん中の選択肢を「ちょうどいい」と感じて選んでしまう特性が、ゴルディロックス効果と呼ばれるようになったと知り、とても納得がいきました。先生ご自身も、行動経済学を教えているにもかかわらず、自動車購入時のオプションのカーナビを選ぶ際に、真ん中のグレードを選んでしまったそうです。このお話を聞き、人間が持つ心理的な偏りの面白さと、その普遍性を改めて感じました。