川﨑ゼミの学びとその魅力(川﨑ゼミ)
川﨑ゼミではどんなことをしているのか?また、その魅力をお伝えしたいと思います!
川﨑ゼミでは、3年生前期は心理療法に関する教科書の内容を学習します。使う教科書は毎年異なるのですが、私たちは『体験的コンパッション・フォーカスト・セラピー』を使用しました。これは、クライエントの自己批判や恥といった感情に焦点を当て、自分自身に思いやりを持てるようにしていく実践的アプローチです。
ゼミ内で順番を決め、予定表で割り当てられた章の授業をゼミ生が行いました。自分が授業を担当する前には内容を読み込み、わかりやすく工夫したレジュメを準備するため大変でしたが、グループワークでお互いの意見を交換することができて楽しかったです。
後期は、各自気になる論文を調べ、どのような研究なのかをゼミ内で紹介していました。様々な調査や分析の方法を知り、卒業論文のことを徐々に意識するようになりました。
また、ゼミの始めに近況報告をしあう時間を設けてくださっていたため、1年間でゼミ生同士の距離がとっても縮まりました!
そして4年生になり、4月から卒業論文の執筆に向け、準備を進めてまいりました。毎週ゼミの時間に進捗状況を報告していたので、常に気を抜かず頑張ることができました。
特に、前期の間ずっと、目的と方法が納得のいくものになるまで先生やゼミ生と議論を重ねたことが印象に残っています。互いの研究内容について、忌憚なく意見を言い合える雰囲気がこのゼミの魅力だと感じています!
卒業論文のテーマは、それぞれ以下の通りになりました。いじめやシャーデンフロイデ (他者の不幸を喜ぶ感情) といった人間のネガティブな側面に焦点を当てたものから、食事やほめ言葉といった身近な場面での感情を題材にしたものまで、多種多様です。
🌸1人部屋を持ち始めた年齢と性格の関連について
🌸なぜ人は他者からの褒め言葉を素直に受け取れないのか~自尊感情と恩恵享受的自己感が与える影響
🌸母親の干渉に対する抵抗行動が娘の自立に及ぼす影響
🌸社会的望ましさを気にする人は外集団の人の不幸を喜びやすいか?~シャーデンフロイデ喚起シナリオを用いて
🌸病原体嫌悪傾向とサイコパシー傾向がいじめ加害行動に及ぼす影響
🌸情動的摂食の効果に関与する心理的要因
もうすぐ卒業してしまうことは寂しいですが、2月の卒業論文発表会に向け、引き続きみんなで和気あいあいと過ごしたいと思います!