【座談会】お久しぶりです! 1年生が1年間を振り返ってみました[後編]
後編です!引き続きご覧ください! (→前編はこちらから)
――この1年間の自粛生活を通して変わったことは?
👩J子:私は暇すぎて考える時間が増えて、自分の昔のこととかを思い出してへこんだり、自分ってこういうことが好きなんだなって思ったり、自分について考えるようになった。
全員:うん、うん、なるほど
👩J子:真面目な話をすると、私って大人に従順な子で大人が言うこと絶対みたいな。だから大人が何して欲しいかを常に考えていて…、例えば、これやったら先生が喜ぶからこれをしよう!みたいな感じかな。でもそれで高校の時にいろいろあって怒られて。先生が喜ぶと思ってしたことがそれは的外れで、なんで怒られたんだろうって思って…。
全員:うん、うん
👩J子:自分でやったことも自分の意志でやってないから、先生が喜ぶと思ってやっただけのことだから、考えなしだったんだなぁって落ち込んで。でも、そのあとも忙しくてなんでこうなったのか深く考えることを放置してたの。だけど自粛になって暇だから、昔を振り返って考えてみたんです。
それで考えてみたら私の中学って、内申のこともあったから、学校全体でいい子でいなければいけない、先生が喜ぶことをしなきゃダメみたいな空気があって…、例えば、困ってる子がいれば助けるとか、体育でめっちゃやる気出すとか。
全員:(笑)(笑)
👩J子:その癖があって、自分でものを考えられないんだということに気付いて、これからは自分で考えなきゃいけないって思った。それに、あんまり他人の目って気にする必要はないじゃないですか?
全員:うん
👩J子:だから、あんまり気にしないで、自分の好きなことをしようと思いましたね。
👦B子:周りに人がいないから、自分のことを大事にするよね。
👩J子:うん。
👦B子:いや、いい話聞きました。
👦B子:私は趣味がどんどんインドア化していった。もともとインドアな方ではあるけど、一人でやる遊びが好きになっちゃって(笑)
👩J子:分かる、分かる
👧M子:なんか自分の世界を作りたくなっちゃう感じ?
👦B子:そう!
👧M子:(笑)(笑)
👦B子:実はコロナのおかげで、やめてたことをまた始めた!昔から絵を描くのが好きだったんだけど、中学受験で小学校の後半は忙しくて…通ってたアトリエも辞めちゃって、そこからは本当に部活と勉強に追われる日々っていう感じで、描くことをやめちゃったの。自粛期間になって、最初はイライラする気持ちを何とかする手段として、だったけど、また絵を描き始めて、そしたら楽しくて。やっぱり私は絵が好きで、私に必要なことなんだなぁって改めて思えた。
全員:いいね~!
👦B子:前できなかったものとか、別に好きじゃなかったものを好きになったこともある。
👩J子:わかる。私にもあった、あった!
👦B子:まぁ一人で、家で出来る物に限られるけれど(笑)
全員:うん、うん
👧M子:私は、自分にとって大切なものを再確認できたかな…少し長くなるかも(笑)
クラシックバレエを習っていて、でも緊急事態宣言で2か月間お稽古場がお休みになってしまったのね。こんなに休むことは初めてだったし、1週間休むだけでバレエロスになってたから、2か月も休んだら私は生きていられない!って思ってたの。
全員:(笑)(笑)
👧M子:でも、何事もなかったかのように過ごせてしまって、逆にそのように生活を送れてしまった私自身にびっくりして。だから私にとってバレエはそんなに大切な物ではないかもって思ったら、バレエを再開しても、以前のように心から楽しいというオーラを出して踊ることが難しくなって、踊る意味が分からなくなってしまったっていう感じかな。
👦B子:なるほどね。なんか生きがいだと思っていたものが1回なくなって、それでも生きていけることが分かってしまったってことだよね。
👧M子:そう!それで、そんな心ここにあらずの状態で踊っても仕方ないから、一時はバレエをやめようと考えたの!でも「バレエをやってない私は好きではないし、辞めたらきっと後悔するし」って思ってもう一度バレエを続けようって思った(笑)。少し動機が純粋ではないかもしれないけど、こんなに悩むということはきっと私にとってバレエは大切なものなんだろうということで終止符を打った(笑)。えっと、私は何をしゃべり始めたんだろうね(笑)。私ばっかりしゃべってごめん。
👦B子:えー!でも、急に日常が変わっていろんなことを「見つめる」きっかけができたっていうのは面白いよね。何も解決してないかもしれないけれど…。
👧M子:うん、解決してないけど、自粛があったからこそ、またバレエが好きと思うことが出来て、続けられて、ある意味良かったと思う!
👦B子:いや面白い。やっぱり自粛して気付くことあるよね。
👩J子:今まですごく忙しかったじゃん。学校行って勉強して家帰って風呂入って寝るみたいな。忙しかったのに何にもパーンと出来なくなって、急に暇になっちゃってなんか考え出すよね。今までさぼってたことをさぁ。
👧M子:そうそう。分かる。今までしなくてもよかったことをそれ以外することがないからせざるを得なくなったというかね。
全員:(笑)(笑)そうそう
👧M子:今までそこまで深く考えなくても、日常生活送れてたし、忙しさにかまけて考えずにすんでいたこと、本当は向き合った方が良いことなのに考えなくても日常が進んで行くから考えることをしていなかった。話戻るけど、バレエが好きで続けるという選択をしたから結局のところあんまり変わってない気もするけれど、一度立ち止まって考えることが出来たって感じかな。
👦B子:まぁね。時間がこれだけあったらそうなるよね
全員:うん。(大きくうなずく)
👧M子:T子ちゃんは?変わったこととかある?
👨T子:完結していない作品の完結までを楽しむみたいなそういう感情が自粛期間中に生まれたかな。私は本読むのが好きで、今まで小説ばっかり読んでたのね。友達で漫画の『ワンピース』が好きな子がいて、集英社の公式サイトで結構な巻数を無料公開するってことを知って、無料ならちょっとだけ読んでみようかなって思ったら、すごくはまっちゃって(笑)。今はまだ98巻かな?最新はまだ出たばっかりだから読んでないけど、97巻まではもう読んでて。
全員:え~!すごい!
👦B子:速いね!え?1巻から読んだの?
👨T子:そう、1巻から全部読んだ!小説読み慣れてるからさ、絵だとすぐ頭に入ってくる。今までは私は、連載ものを読んだことがほとんどなかったから、続きを楽しみにするっていう概念がなくて。その続きを楽しみにするっていう概念がワンピースを読んで生まれたかな。あとはエヴァンゲリオン、テレビでもやってたからそれもはまっちゃって、映画は延期になっちゃたけど、アニメとか映画とか漫画とか全部見て、なんかすごいドはまりしちゃって。
👩J子:おぉ~めっちゃ面白い!新しい楽しみを発見したんだね!
👧M子:話は変わるけど、簡単に変わったことを言えば、夕飯を作るようになった!
全員:へぇ~!
👧M子:作り始めたころは、料理するのは好きだし全然苦に思わなかったの。だけど、3週間くらい連続して作ってみたら、楽しいけど毎日献立考えるのも、段取りよく時短で品数のあるご飯を作るのは結構大変なんだということが分かった(笑)
それでね、よく考えたら家で母が椅子に座っている時間ってあんまりないなって。座っていたとしても、テレビを見ていたとしても、手は何か動いていて。いつも気付いたらご飯できてるし、気付いたらお風呂沸いてるし。その、ご飯をよそったり、おつゆを注いだりはもちろんするけど、そのくらいで、よく考えたらやってもらってたことが多くてありがたかったなと思った!
👦B子:わかる。お風呂あがったらもうご飯が出来てる(^^)
全員:うん、うんそうだね。
👦B子:偉いわ~!私はね、お風呂総理大臣になりました!(笑)
👧M子:あ~!いいじゃん、いいじゃん!
全員:うんうん。
来年どんな年にしたい?
👧M子:たぶんコロナのこの状況は変わらないよね。
👩J子:そうだね。真面目な話をすると、2年生は色々な心理学科の科目を受けられるようになるから、自分の興味が何なのかしっかり吟味したい!
👦B子:3年生で入るゼミ選択する上でも重要だよね。私はラットスタッフの活動がほとんどできてない…。目白キャンパスでまたラット飼うみたいだから、もっと活動したいな。先輩と仲良くしたいし、来るべき後輩とも話したいな〜。
👧M子:サークルの2年生と1年生で交流会した時に、1年生だけで交流する時間があったの。それが結構楽しくて、自分が先輩になったら後輩にもそういうことしてあげたいなって思った。うちらは遠隔授業とかzoomとかのオンラインの経験は豊富だから、それを後輩にも生かしてあげたい!
👦B子:上手なオンライン授業の受け方もバッチリ!
👨T子 :今年1年間全部の授業をオンラインだったから、朝起きてもベッドと机の間のわずかな距離しか歩かないでも授業受けられちゃった…(笑)もっと健康的な生活リズムを取り戻したいな。
👧M子:あとは、私は今年もっと積極的な年にしたいな。授業で疑問に思ったことは放っておかないで、先生へのメールとかもう少し活用したいな。
👩J子:質問できる人は強いよね。
👧M子:そこで差が開いている気がするな。
👨T子:zoomは質問しやすかったな。プライベートチャット(zoomの参加者間で行えるチャット)とかで質問できたな〜。
👧M子:あと先生に質問の共有して欲しいなって思った。zoom中に先生に質問がチャットで届いて、その返答を先生が言うけど、そもそもの質問が分からないことがある。
👦B子:うん、積極的になりたいね。でも、こうやってブログ書くために集まれたのは…
👧M子:一つの進歩だね!
編集後記
今回この「1年間を振り返って」は、心理学科の1年生4人でZOOMでの話し合いを重ね作成しました。様々なテーマで話し合い、それぞれこの1年間の自分自身を振り返ることが出来たと思います。
2020年度にはついマイナス思考になってしまうような出来事が沢山起こりました。自粛期間中は出来ないことも沢山ありましたが、悪いことばかりではなかったと思います。楽しくみんなで笑い合える時間が奪われたと感じる人も多いかもしれません。しかし、遠隔授業に慣れることができたり、今回のように今まで使ってこなかったツール(ZOOM)を使い話し合ったりとコロナ以前と比べて出来るようになったことも多くあったのではないでしょうか。直接会う大切さを身に染みて感じた1年でもありましたが、こうして大学1年生を無事終えることが出来て、楽しく話し合える友達もできて、良かったと思える1年になったと思います。そう思うことが出来たのは、1年間遠隔の授業が多い中、一緒に学んでいるという感覚を学生同士、先生との間で築くことが出来たからだと思います。そう思わせて下さったみなさん本当にありがとうございました!
そして、自粛期間を通し、またこの話し合いを通して、今まで日々の忙しさのあまり考えることを後回しにしていたことなどを各自深く考え、共有することが出来たと思います。こういった振り返る時間を下さった先生方、話し合ったみんな、素敵な話し合いの時間でした。本当にありがとうございます。気付いたこと、感謝しなければならないことを心に留めてこれから先も積極的に大学生活を過ごしていきたいと思います。