心理学実験Ⅱ(心理査定) ある日の授業風景 

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心理学実験Ⅱでは、発達心理学実験、質問紙法、認知心理学実験、心理査定を4人の先生から学びます。こちらでは心理査定の授業風景をご紹介します。

心理査定の授業では、3つの心理検査を体験していただき、そのレポートを書くことで、心理査定とはどのようなものかを理解すると共に、ご自身についての理解を深めていただければと考えています。

この日は初回でしたので、授業がどのようなスケジュールで進むかを説明することから始めました。

レポートは一気にやるのではなく少しずつ進めるといいですよ、とお伝えしています。

心理査定はアセスメントとも呼ばれますが、面接・観察・心理検査を用いて得ることができた情報から、クライエントさんの状態や特性を把握し、評価することを指します(福島ら,公認心理師必携テキスト,学研)。
授業ではその中の心理検査を皆さんに体験してもらいます。

心理検査といっても種類はさまざまです。授業では、パーソナリティ検査の中の質問紙法からYG性格検査、投影法からHTPP、作業検査法から内田クレペリン精神作業検査を体験します。
質問に答えたり、絵を描いたり、計算をしたりすることでご自身がどのような性格をお持ちなのかがわかってくるかと思います。

「そうだよね」と思うかもしれませんし、「えー?!そうかな?」と思うかもしれません。心理検査の結果は絶対ではありませんので、ご自身の一面だと考えていただければと思っています。

心理査定のレポートは、「もしこれをクライエントさんが読むとしたら」といった前提で作成してもらいます。クライエントさんを傷つけないような書き方、モチベーションを高めてもらえるような書き方を意識してもらいたいです。アセスメントはクライエントさんの役に立つために実施するものだからです。

レポート最後に記述していただく感想では、「自分とむきあった時間だった」「自分自身のことがよくわかった」「どのように記載するとやわらかく伝わるかを考える時間だった」といった意見をいただくことが多いです。この授業が皆さんのお役に立つものになると嬉しいです。