上田ゼミ・ある日の課外活動:三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Kellerへの訪問
先日、上田ゼミでは、3・4年生合同の夏休み課外授業として、三鷹にある「三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller」を訪れました!
バス停から歩いていると、とってもカラフルな建物が突然現れます。
写真では見たことがありましたが、実際に目の前にすると想像以上のインパクトで、到着した瞬間から「すごい!」「かわいい!」とみんなで盛り上がりました。
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今回案内してくださったのは、荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所の本間桃世さん、松田剛佳さん、金真希さんです。
まず教えていただいたのは、この建物をつくった荒川修作さんとマドリン・ギンズさんについてでした。
荒川修作さんは世界的に活動した美術家で、詩人・美術家のマドリン・ギンズさんとともに、人間の身体や知覚について考え続けたそうです。
住宅の名前にも含まれている「天命反転(Reversible Destiny)」は、お二人を代表するコンセプトです。
「天命反転」と聞くと少し重たく聞こえますが、もともとは、「人間はいつか死ぬ。それは本当に変えられない運命なのだろうか?」という問いから始まったそうです。
もし「いつか死ぬ」という前提がなかったら、土地や財産へのこだわりや、人との争い方まで変わるかもしれない。
そんなふうに、私たちが当たり前だと思っていることを、いったん反転させて考えてみる。
そして、その問いを頭の中だけでなく、身体で体験できるようにつくられた場所の一つが、この三鷹天命反転住宅とのことでした。
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日本には、今回訪れた三鷹天命反転住宅のほかにも、岐阜県の「養老天命反転地」や岡山県の奈義町現代美術館にある作品など、実際に身体を使って体験できる代表的な作品があります。上田ゼミには岡山出身者が2名いるので、この話でもひと盛り上がり(笑)。どれも行ってみたくなりました。
体験ツアーの303号室に入ってまず驚いたのは、住宅の中もとにかくカラフル!ということでした。
全部で14色が使われているそうですが、この日のお話では、配色にもルールがあり、どこにいても一度に6色以上が目に入るよう考えられているとのこと。
そうすることで、「この色は好き、この色は苦手」という個々の色への意識を超えて、まず「カラフル!」という印象が生まれるようにしているそうです。
床も平らではなく、ぼこぼこしています。
全員で靴下を脱いで部屋の中を歩き回ってみたのですが、それだけでも自然と足元やバランスを意識して、普段は気にしていない自分の身体を強く感じました。
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「あ、これ錯視だ!」と心理学科らしく盛り上がったのが、立つ場所によって人の身体の大きさが違って見える場所です。
天井や床の傾きによってその効果がつくられているそうで、同じ人なのに、大きく見えたり、小さく見えたりします。
実際に上田先生にも小さく見えるポジションに立ってもらうと、いつもの印象までちょっと反転して(笑)、みんなで「本当に違う!」と盛り上がりました。
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なんと、インターホンまで斜めについており、その理由を伺ったら、カメラの向こうの姿が斜めになったらユニークになったり、見え方が変わるからとのこと。もちろんさっそく試しました(笑)。
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建築当時のお話もとても面白く、14色もの塗装や、それまで経験したことのない独特な施工に、最初は職人さんたちもとても驚いたそうです。それでも、完成するころには大きな達成感を感じていた、というエピソードが印象に残りました。
歩く、立つ、座る、見る、という毎日何気なくしていることを、少し違う環境に置くだけで、自分の身体や感覚がこんなにも意識されるのだと実感しました。
見学後に上田ゼミだけで行ったディスカッションでは、「自分たちが取り組んでいる研究にも何か結びつけられるのでは?」と話が弾みました。
3・4年生で一緒に体験しながら、普段のゼミとは少し違う形で心理学を考える、とても刺激的な夏休みの課外授業になりました!
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