在学生による卒業生インタビュー

2019年度 心理学科卒業 SCSK株式会社M さん

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心理学に興味を持ったきっかけはなんですか?

私が心理学に興味を持ったきっかけは、小学生の頃の体験です。通っていた学校に、生徒が気軽に相談できる「心の教室」という場所が設けられ、そこに通う生徒がいることを知ったのが始まりだったと思います。最初は私も、休み時間に遊びに行く感覚で立ちより、「心の教室」が誰のためにあるのかをはっきりと理解していませんでした。 ですが、あるとき「この場所を必要としている人がいる」と知ったことで、「なぜその人はこの教室に通うようになったのか」「この教室はどんな役割を果たしているのか」「通うことで何が変わるのか」気になり始めました。次第に人の心の動きや人の心に対する支援のあり方に興味を持つようになりました。 高校生になり進路を考える時期になった際、「人の役に立ちたい」という思いと、「将来、社会に出ても役立つ知識を学びたい」という気持ちがありました。また、それとは別に自分の興味のある分野を学んでみたいという気持ちもあり、すべての希望を掛け合わせた結果、心理学にたどり着き、受験を決めました。

お仕事の内容、やりがいを教えてください!

日々変化の絶えないIT業界で、新たな環境に適応するべく、様々な企業の業務効率化や最適化、社内コミュニケーションの活性化をITの力でサポートする業務をしています。 現在はSE(システムエンジニア)として顧客先に派遣として入り、業務サポートや業務効率化の提案/サポートをしています。企業ごとの文化とITを掛け合わせ、お客様の負担(新しいことに対応する際の抵抗感)が少ないよう「刷新」ではなく「進化」を目標に業務に取り組んでいます。 IT業界は人の入れ替わりも多く、環境もよく変わるのため、様々キャリアを持った方と関われるのが面白いところです。そういった方々とコミュニケーションをとることで、自分の考え方の幅が広がり、より多くの立場で物事を見ることができるようになります。

現在のご職業に就職された理由はなんですか?

もともとPCに触れることに抵抗がなく、長時間操作していても苦にならないタイプでした。 当時はまだコロナ前で、PCはレポート作成など必要なときに使う程度のもので、必須という感覚はあまりありませんでした。そのためか周囲にはPC操作やツールの扱いに苦手意識を持つ人も多く、相談を受ける機会が多々ありました。 大学3年次に就職活動の準備としてIT業界のセミナーに参加した中で、プログラミングなどの高度な技術がなくても、ITの力で人を支えることができる「システムエンジニア(SE)」という職業を知りました。自分の得意分野を活かしながら、人の困りごとを解決できる仕事だと感じ、「自分もこうなりたい」と思ったことが、SEを目指す大きなきっかけとなりました。

在学中、好きだった授業はなんですか?

印象に残っている授業は、「心理学概論」と「心理学実験演習」です。 「心理学概論」では、いわゆる“心理学とは何か”という基本的な枠組みについて学びました。これまで漠然と抱いていた心理学のイメージとは異なり、臨床心理学、認知心理学、社会心理学など、心理学には多様な分野があることを知り、理解が深まりました。 「心理学実験演習」では、レポート作成は大変でしたが、さまざまなジャンルの心理学に触れる機会があり、視野が広がったと感じています。面識のなかった同級生と協力して取り組む場面も多く、交流のきっかけにもなりました。また、自分がどの分野に興味を持っているのかを実感することができ、学びたいことの方向性を考えるうえでも貴重な経験になりました。

在学中、特に力を入れたことはなんですか?

私が大学生活で特に力を入れたのは、様々な人と関わることです。 もともと私は社交的なタイプではなく、気の合う友人と少人数で過ごすことが多かったのですが、大学入学を機に自分の殻を破ってみようと思い、日女祭(文化祭)の実行委員やサークル活動に積極的に参加しました。サークルはメンバー数の関係で途中で活動が終了してしまいましたが、日女祭実行委員としては3年間の任期を最後まで務めました。 意識的に多くの人と関わる環境をつくることで、コミュニケーションへの抵抗感が薄れ、会話のハードルが下がりました。また、様々な人の考え方や物事の捉え方に触れることができ、自分自身の視野も広がりました。

心理学科の後輩へメッセージをお願いします!

大学の4年間は一番自由な時間だと思います。 大学時代を振り返ると、すごく充実していて大学時代に戻りたいと思うほどです。 自分の好きなことややりたいことを後悔しないよう目一杯やってほしいです。 また、中学や高校と異なり、大学では比較的自由な交流ができるため、自分自身を見つめ直す良い機会にもなると思います。 自分の「好き・嫌い」や「得意・不得意」を改めて見つけるきっかけとして、大学生活を活用するのも良いと思います。

Oct, 2025

※内容はインタビュー当時のものです