在学生による卒業生インタビュー

2004年度 心理学科卒業 武蔵野赤十字病院 腎臓内科医正田 若菜 さん

心理学に興味を持ったきっかけはなんですか?

高校時代、アメリカに交換留学した際、留学先の高校に心理学の授業がありました。とても面白い分野だと思い、大学では心理学を勉強したいと思うようになりました。 

お仕事の内容、やりがいを教えてください!

現在、腎臓内科医として総合病院に勤務しています。不幸にして急に腎臓が悪くなってしまった方や慢性腎臓病を長く患っている方など、年齢を問わず、様々な背景を持つ人の治療をしています。治療に加えて、患者さんが病院の外でより良い日常生活を送れるようにサポートすることも大切な仕事の一つです。治療後に患者さんが、元気に社会生活を送る様子を知らせてくれた時に一番仕事のやりがいを感じます。看護師、ソーシャルワーカー、薬剤師、社会福祉士など多職種チームでの仕事ですので、様々な分野の人と関われることも仕事の魅力だと思います。 

現在のご職業に就職された理由はなんですか?

大学で心理学を学ぶうちに、心と体の関連性について興味を持ち、もっと深く人間の体のことを勉強したいと思うようになり、大学卒業後に医学部に編入学しました。心理学科で出会った発達障害を抱える子供や親を、医師ならば総合的にサポートできるのではないかと考えたことも動機の一つです。現在、診察室には、小児期から腎臓病を患っている方、発達障害に合併してうまく症状を伝えられない方、死の宣告を受けて希望を失いかけている方が受診します。そのようなとき、心理学科で学んだことを活かして、より良い支援者であれるようにと願いながら診療にあたっています。

在学中、好きだった授業はなんですか?

心理学実験演習で、いろいろな心理学実験をお友達と行ったことは良い思い出です。実験をしてレポートにまとめるという課題は大変でしたが、その時に学んだことは今でも役にたっています。社会心理学の授業も心に残っています。

在学中、特に力を入れたことはなんですか?

大学で行われていた言語発達支援のグループに参加させていただきました。支援を必要とする小さな子供や保護者の方との関わりや、教授や大学院の先輩から教えていただくことの中から、様々な学びがありました。医学の勉強をしようと考えるようになったのも、このグループに参加したことがきっかけでした。

心理学科の後輩へメッセージをお願いします!

大学の4年間はどんなことにでも挑戦できる貴重な時間だと思います。大学の先生やお友達から沢山の刺激を受けて、興味のあることや学びたいことがあったら、ぜひ全力で取り組んでください。

March, 2022

※内容はインタビュー当時のものです