在学生による卒業生インタビュー

1995年度 心理学科卒業 グラフィックデザイナーすぎやま・えりこ さん

1995年度 日本女子大学 心理学科卒

1997年度 日本女子大学 心理学専攻 博士課程前期修了

修士(心理学)

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心理学に興味を持ったきっかけはなんですか?

高校は理系に進んだのですが、文系の科目も好きで進路を決めきれずにいた時に、高校の担任教諭から心理学という分野があると示していただきました。人への興味があったので、心を紐解く学問として魅力的に感じたのがきっかけです。

お仕事の内容、やりがいを教えてください!

フリーランスで、グラフィックデザイン全般を仕事にしています。具体的には、Webサイト、ロゴなどのデザイン、パンフレットなどの印刷物を制作しています。ゼロから形あるものを生み出すのが楽しいですし、それでお客様に喜んでいただけるのが何より嬉しいです。

この分野は、デザイン専門の学校を出て進むのが一般的なので、私の場合はかなり異色の経歴なのかもしれません。でも心理学を学んだことは仕事にとても役に立っていて、それこそが自分のオリジナリティだと思っています。

フリーランスという働き方なので、全て自分で背負わなければいけないというプレッシャーがある一方で、自分の裁量で何でも決められる自由さが魅力です。

現在のご職業に就職された理由はなんですか? 

心理学の研究職を目指して大学院まで進学したものの、恥ずかしながら途中で挫折してしまいました。

目標を見失って宙ぶらりんの状態だった頃、グラフィックデザイナーという職業があることを知りました。心理学とはまったく違う分野に進むことは不安も大きかったのですが、一度きりの人生、ダメでもともと、悔いのないようにチャレンジしてみようと思いました。

大学院時代、学会発表などで他の人の発表資料を見る機会が多かったのですが、発表内容よりも、見やすいポスターや引き込まれるスライドのデザインに気を取られていたので、今にして思えば元来そういう分野にも興味があったんだと思います。

独学からスタートし、何度も転職を繰り返しながら、職業訓練や現場で鍛えてもらい、2009年に独立・起業して「シシデザイン」を立ち上げました。

心理学とは関係のない分野に進んでしまったことで、長らく後ろめたいような申し訳ないような気持ちを持っていましたが、縁あって心理学科のWebサイト(このサイト)や学科紹介のリーフレットを制作する機会をいただき、少しはご恩をお返しできたのかな・・と勝手に思っています。

在学中、好きだった授業はなんですか?

心理学にまつわる授業は、どれも好きでした。ゼミを選ぶときに、臨床系にするか基礎系にするか、なかなか選べなくて、結局複数のゼミを履修したほどです。さらに履修登録以外のゼミも聴講をさせてもらったり、時には他大学のゼミにも混ぜてもらったりしていました。

本学の心理学科(の先生方)が、風通しの良い自由な気風であったことも幸いでした。

在学中、特に力を入れたことはなんですか?

特にこれというのは無いのですが、根っからの貧乏症のため、何もしていない時間がもったいない気がして、アルバイト、サークル、ボランティア・・と色々あくせくやっていた気がします・・。

心理学科の後輩へメッセージをお願いします!

私は、まったく誇れる先輩ではありませんが、挫折したり迷走し続けても何とかなるという好事例だと思っています。長い人生、目標を見失うこともあると思います。でも、いつでもやり直せるし、学び直せるからきっと大丈夫です。

やってきたことで無駄なことは何もないはずです!自分をプロデュースできるのは自分なのだと信じて頑張ってください。

Feb, 2022

※内容はインタビュー当時のものです