在学生による卒業生インタビュー

2006年度 心理学科卒業 医療機器メーカー勤務H さん

2006年度 日本女子大学 心理学科卒業

2008年度 日本女子大学 心理学専攻博士課程前期修了

心理学に興味を持ったきっかけはなんですか?

高校時代の進路を考えるタイミングで、友人や家族といった人間関係から、カウンセラーという職業に関心をもったことと、当時、生物や脳科学に興味があり、脳と心といったテーマにも関心があったためです。

お仕事の内容、やりがいを教えてください!

新卒から現在まで医療機器メーカーに勤務しています。メーカーの中でも商社部門に所属し、国内外の様々な他社製品を取り扱っています。商品を通じ、お客様(医療機関、医療従関係者、患者さん/ご家族などなど)に役立つための商品の提案・販売促進や、ユーザサポート、取引先対応などの業務を行っています。 やりがいは、自分の関わった製品の販売を通じて、お客様の業務(検査、治療、研究などなど)のお役に立てることです。国内で医療機器を販売するために必要な許認可取得のために、各種申請業務などのプロジェクトを進行し、完遂できた時の達成感もやりがいの一つです。

現在のご職業に就職された理由はなんですか?

当初はカウンセラーを目指して入学しましたが、入学後に大学で学ぶ中で、臨床系から基礎系への興味の変化や自分の適性などへの違和感を感じるようになり、進路を変更しました。 現在の職業についた背景として、大学時代に生理心理学を学び、実験を通じてポリグラフや脳波計といった生体計測機器に触れたことも大きいです。 自分自身が治療者でなくとも、1つの医療機器を通じてより多くの患者さん、医療者、研究者の方々に役立てるという点に共感し、現在の業界を選びました。

在学中、好きだった授業はなんですか?

心理学実験演習の授業が好きでした。実験が楽しく、レポート作成は大変な部分もありましたが、データ集計や、レポート作成の作法なども身につき助かりました。特に、データ集計につきものの統計解析は私にとって強敵で四苦八苦しましたが、現在の仕事でも役立っています。 その他には認知心理学や、生理心理学、学習心理学なども好きでした。

在学中、特に力を入れたことはなんですか?

学業では卒業論文の実験です。ゼミ生や友人、先輩後輩などに被験者協力をいただき、先生のご指導の元なんとか形にすることができました。自分でテーマを設定し、情報を集めたり、仮説を立て検証し意見をまとめるというプロセスは大変でしたが、やりがいがありました。 写真サークルに所属しサークルメンバーとの活動にも注力していました。心理学科以外の他学科の友人と知り合えたことや、毎年の学内展の他に初めての学外展も企画開催できたことが思い出深いです。

心理学科の後輩へメッセージをお願いします!

学業やそれ以外にも、気になることは試してみることで意外な道につながることもあります。 レポートや課題提出もあり大変な部分もありますが、学生生活の中で色々試行錯誤しながら経験を増やし、充実した時間を過ごしてください。 思ったように進まないことや、立ち止まることもあるかもしれませんが、一人で抱え込みすぎず時には周りの方の力を借りて、切り抜けられるよう応援しております!

March, 2022

※内容はインタビュー当時のものです